先代は中華街にあった『真澄』

台湾出身の先代（店長の母親）が、結婚を機に来日したのは三十数年前。言葉もままならない母親でしたが、商魂たくましく中華街にある実家の一階を改装し小さな台湾家庭料理屋をオープンしました。中華街本通りには名だたる名店が本場の味を提供する中、先代は『真澄』ならではの一品を模索し、ついにチマキにたどり着きました。カウンター３席にテーブル１つの小さな『真澄』では、営業時間を終えて先代がチマキを一生懸命作る姿を、私は幼いながらによく覚えています。

店長の生い立ち

先代である台湾出身の母親と日本人の父親を持つハーフです。生まれたときより日本国籍で、小学校から日本学校に通って日本人として育ちました。今は先代のチマキを広めようと飲食の道を歩み始めましたが、それまでは父親と同じく貿易畑のサラリーマンでした。先代が、友人・知人に頼まれて、たまにチマキを作るとおこぼれをもらえるんですが、チマキは年々作れる人が減っているように思います。この味が無くなるのはあまりにもったいない！その一心で、二代目となる私はチマキ復活に向けて準備を始めたのです。

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